2019/06/23 15:43

今作表現したかったのは、

ダンテがベアトリーチェの中におそらく見たであろう、1人の女性の中に宿る女神性。





だけど24時間、365日女神のようになんていられない。




怒りに鬼のようになる日もあれば、
些細なことで傷つき落ち込むこともある。
だらしなく怠けたいときだってある笑。


それが生身のオンナの現実♡



それでもすべてを柔らかく抱擁し、
寄り添う慈愛に満ちた女神のような側面が、どんな女性にも備わっているのもまた事実☆




そんなの自分にはないと感じる方は、
ただ今はまだ眠らせていて気づけていないだけ。




一つに自分を括ろうとしなくても、
多面体のように色んな自分がいていい。




まるでディズニーの美女と野獣のストーリーのように、
1人の個の中にも美しさと醜さを同時に認めること。




自分の中の醜さや愚かさを愛することが、同時に自分の中の愛と美の女神を開くことになり得ること。




己の闇を愛することができない間は、
光もまた本来の輝きを失うから。




地球は二元の星☆
光も闇も、白も黒も、
善も悪も、昼も夜も、
男も女も、強さも脆さも、
どちらも悪とすることなく認めたとき、
初めて愛に成り、愛で在れること。




小綺麗な表面的な美には、
人は退屈さを感じてしまうことも。
未完成な美こそが調和。
内から溢れる、
その個体唯一無二の美を感じるもの。



今作には、
そんな女性の中の内なる女神が、
眠りから覚めるよう、
愛と祈りを込めています♡




眠りから目覚めさせてくれるような王子様が登場するのは、おとぎ話の中だけ。




目を覚ますと決めるのは、
誰でもない貴女自身☆
目を開かなければ、
貴女の最高の景色も、
最愛の人も、最善の生き方も、
視えないまま。



画像↓は天上の薔薇を見つめるダンテとベアトリーチェ。



初めてこれを目にしたとき、
鳥肌が立った、
神曲の挿絵を担当した
ギュスターヴ・ドレの木版画。




地位や名誉や社会的評価を失ったとしても、それでも愛することを手放すことなかれ。




カッコがつかないままに、
無様なままに、
それでもただ愛してと一心に願われている、
そんな受け取る愛が存在することも事実。



カッコつけることばかりにこだわって、
一番大切なものを見失ってんじゃないよってハナシ笑。
ダンテのような男性は、
きっと少なくはないのだろうけど。



愛が深い故にこじらせる。
愛したい自分を認め、
完成降伏するだけ。
それこそが真の完全幸福だったりする☆


☆星月夜☆